■概要
アジア信頼醸成措置会議(CICA)は1992年10月にカザフスタンのヌルスルタン・ナザルバエフ大統領が国際連合の第47回総会で提唱して設立。1993年からアジア太平洋地域における安全保障問題について多国間フォーラムが開始された。
■CICAの主旨
CICAはアジア地域の安全保障問題についての対話や協議を行うためのフォーラム。主要な目的や主旨は、アジアの平和や安全、安定した多国間の信頼関係を醸成するための措置を制定することで、各国間の協力関係を深めることにある。
CICAは、諮問とコンセンサスの原則を推進する。また、CICA を通じて発表された文書・宣言には、「アジア信頼醸成措置会議加盟国相互関係原則宣言」や「アルマトイ文書」、「アジア信頼醸成措置会議信頼措置目録」などがある。
CICAは首脳会議、外相会議、閣僚会議、特別プロジェクトチーム会議の枠組みを有する。首脳会議と外相会議はそれぞれ4年に1 度、2年ずらして開催される。両会議の開催国が議長国となる。
CICA常設執行機構-事務局はカザフスタン・アルマトイに位置し、2006年6月に設立。現在の事務局長はアルデミル(Aldemir)氏。現在の主催国はトルコ。
■構成
正式加盟国:現在26カ国
アフガニスタン、アゼルバイジャン、バーレーン、カンボジア、中国、エジプト、インド、イラン、イラク、イスラエル、ヨルダン、カザフスタン、キルギス共和国、モンゴル、パキスタン、パレスチナ、韓国、ロシア、タジキスタン、タイ、トルコ、アラブ首長国連邦、ウズベキスタン、ベトナム、カタール国、バングラデシュ
オブザーバー:11(国家・国際組織)
インドネシア、スリランカ、フィリピン、日本、マレーシア、ウクライナ、米国、テュルク評議会、国際連合、欧州安全保障協力機構(OSCE)、アラブ連盟
(編集MZ)
「人民網日本語版」2014年5月16日