エジプト気球事故 中国の事後処理チームがカイロ入り
エジプト南部ルクソールで観光客を乗せた熱気球が爆発し中国香港からの観光客9人を含む計19人が犠牲になった事故を受け、中国外交部(外務省)と香港特別行政区政府が派遣した事後処理チームが先月27日正午、カイロに到着。直ちにエジプト外務省を訪れ、エジプト側と対応を協議した。新華網が伝えた。
中国外交部の事後処理チームは邱学軍・外交部領事司副司長兼領事保護センター主任ら計5人、香港特区政府高級入境事務処の事後処理チームは計4人からなる。両チームは到着後、直ちに中国の宋愛国・駐エジプト大使と共にエジプト外務省を訪れ、外務次官補と対応を協議した。
同外務次官補は会談で、アムル・エジプト外相とエジプト国民に代わり中国政府と犠牲者遺族に心からのお見舞いを述べ、善後処理の早期終了に向け中国側を全力で支援する意向を示した。
宋大使は記者の取材に対し、善後処理の内容として以下の4点を挙げた。(1)エジプト側に事故原因の徹底究明を求める(2)遺体の保存・検案について話し合う(3)犠牲者の遺留品を処理する(4)保険・賠償などについて検討を行う-----。邱氏は「香港、駐エジプト大使館の事後処理チームと協力し善後処理に努める」と表明。香港高級入境事務処の李広華主任も「犠牲者遺族の支援に力を尽くす」と語った。
犠牲者9人の遺族は27日、カイロに到着した。宋大使らが空港で出迎え、善後処理の進展状況について説明。遺族らは中国駐エジプト大使館、中国政府、香港特区政府の事後処理チームに感謝を述べた。(編集YT)
「人民網日本語版」2013年3月1日