中国共産党の第12期両会(全国人民代表大会と全国政治協商会議)が13日、閉幕する。両会では毎年、文芸界の代表委員らが注目の的となる。例えば、映画スター・成龍(ジャッキー・チェン)や中国を代表する映画監督・馮小剛(フォン・シャオガン)、俳優・張国立(チャン・クォリー)、ノーベル文学賞受賞者・莫言(モー・イェン)などが会場に登場すると、報道陣が一斉に押し寄せ、取り囲む。そして、記念撮影やサインの要求も殺到し、トホホな状況になるのが常だ。中国青年報が報じた。
若いネットユーザーらは、芸能人などから選ばれた今年の代表委員らの両会でのパフォーマンスをどのように評価しているのだろう。中青モニタリング室が、18-45歳のネットユーザーが投稿した関連のコメント2000件を分析したところ、55.3%が「進歩がみられる」と評価していることが分かった。
例えば、全国政協委員の馮驥才氏(中国民主促進会中央委員会副主席、中国文学芸術界聯合会副主席)が、「中国の文化遺産保護に関連する多くの法律や規定は、一部の地域で全く実施が徹底されておらず、一枚の反故(ほご)に過ぎない状態」と指摘すると、成龍も「中国大陸部に持つ土地の件で、各種手続きをしているが全く進まない。ここの部門ではあっちの部門に行くように言われ、あっちの部門ではこっちの部門に行くように言われた。もうすぐ8年になるが、まだ手続きが終わっていない」と自分の経験を基に認可取得の難しさを指摘した。
多くのネットユーザーは、今年の有名人代表委員らが例年より確固とした態度を示していると評価している。例えばあるネットユーザーは、「有名人委員は、美しい風景のように、彼らの非凡な魅力を見せてくれている」としている。
調査では、若いネットユーザーの25.2%が、来年の有名人委員らの発言を一層期待していると答えている。あるネットユーザーは、「有名人委員を応援している。さらなるパフォーマンスを期待している」と語った。
一方で、若いネットユーザーの19.5%が、有名人委員は敏感な話題には触れようとせず、会場を飾っているだけの形式的なものになっていると感じている。また、欠席することが多かった有名人委員もネットユーザーの非難の的となっている。ネットユーザーからは、「代表委員には責任感を持ってほしい」、「有名人委員はこんなにたくさんいらない」などの声が寄せられている。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年3月13日