「土豪」や「大媽」が「オックスフォード英語辞典」に入る可能性
中国語で自慢好きの金持ちを意味する「土豪(Tuhao)」や「おばさん」を指す「dama(大媽)」が、「豆腐」や「カンフー」に加えて、英国や米国の人々が良く知る中国語の単語になる日も近そうだ。最近、中国メディアが世界最大の英語辞典「オックスフォード英語辞典」に、同2単語が盛り込まれる可能性があると報道し、話題になっている。これに関して、北京語言大学共産党委員会の李宇明・書記は21日、取材に対して、「Tuhaoなどは、中国の『名物』の輸出」との見方を示した。新京報が報じた。
名物を表す単語は古くから「輸出」されてきた
事の発端は英国放送協会(BBC)が10月末、「土豪」の語源や意味、流行している原因などを紹介する動画を制作し公式サイトにアップしたことだ。実際には、「土豪」は新語ではなく、1930年ごろ庶民の生活を圧迫する「地主」を表す言葉として使われていた。しかし、ここ何十年もの間いわゆる「死語」となっていた。しかし最近になって、突如中国のインターネット上で流行。BBCの同動画では、「現在、『土豪』は金使いの荒い人を指すようになっており、何の権威や地位も持たない人がこの単語を使って金持ちを非難している。金持ちを形容するにしても、アップル社のゴールドのPhone 5sを形容するにしても、『土豪』の意味が変化していることは、継続的な発展を見せる中国の社会環境と必ず関係がある」と説明している。「土豪」が流行しているのを背景に、前出辞典を出版しているオックスフォード大学出版局の「英中辞典」、「中英辞典」の著者Julie Kleeman氏は最近、中国メディアの取材に対して「『Tuhao』の人気が続くなら、2014年版の辞典に盛り込まれるだろう」と語った。