「土豪」や「大媽」が「オックスフォード英語辞典」に入る可能性 (3)
国際的地位という問題に関して、李書記は、「中国がさらに多くの科学技術や文化、意識形態、価値観などの分野の言葉を輸出できることを願っている。我々自身が自分たちの文化や科学技術を整理し、西洋諸国に紹介しなければならない。そして、世界各国の言語辞典で、中国語を語源とする先進文化や科学技術の単語が見られるようにしなければならない。いつまでも、『名物』に関する単語ばかりが『輸出』されていてはいけない」と指摘した。
言語は国家の安全とも関係
李書記は、「我々は言語意識の比較的薄い民族。中国四大奇書の1つ『三国志演義』に、『別れて久しきは必ず会い、会って久しきは必ず別れる』という言葉がある。分かれては会い、会っては別れてを繰り返したその歴史の中で、砂漠や草原、北部の高原から来た沢山の民族が中原(黄河中流・下流地域)の歴史の舞台に登場している。しかし、これらの民族の言葉を詳細に記した歴史書は全くない。そのため、読む人はそれらの民族も中国語を話していたと感じる」と、中国の国民全体が言語に対する意識を向上させることを願った。
李書記によると、米国政府は同国の「key language」を処理する専門の機関を立ち上げている。「key language」は、国家利益と関係があるからだ。2006 年、当時のブッシュ大統領は、「国家安全保障言語構想」を発表した。中国も今月開催された第18期中央委員会第3回総会で、国家安全委員会の新設を決定した。中国人は言語が国家の安全という問題において大きな役割を果たすことを認識し、同委員会も言語の国家における重要な立場、特に、情報化時代における言語の安全面にもたらす作用に注目しなければならない。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年11月22日