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「第9回中国国際アニメフェア」閉幕 「中国にも名作を」

 4月26日から浙江省杭州市で開催されていた「第9回中国国際アニメフェア」が1日、閉幕した。同市の関連部門の統計によると、同フェアの各種イベントに、過去最高となる68カ国・地域から計123万人が参加した。欧州最大のアニメ出版社アルザス・メディア・ パルティシパシオンや米エンターテイメント会社・ウォルト・ディズニー・カンパニー、日本の東映アニメーション、大手出版社・集英社なども出展した。中国新聞網が報じた。

 今回の同フェアでは、海外のアニメフェアを参考にし、過去にも実施されていた国際見本市やアニメ関連商品の授権会、プロジェクトコンファレンスなどを統一したプラットホーム「アニメ産業交易」が設置された。うち国際見本市には、中国国内外の企業232社が参加し、プロジェクト248のコンファレンスが行われた。そして、723件のプロジェクト展開が合意に。交易の意向を示したり契約に達したりしたプロジェクトも171件あり、購入の意向が示されたアニメーションは計8万4千分だった。

 中国の著名な作家・陳祖芬さんは昨年の同フェアで、「同フェアの開催地・白馬湖に来ると、誰でもハッピーな子供になれ、アニメの世界の白馬の王子になれる。アニメフェアは世界の子供の日だ」と語った。

 同フェアで開催されたコスプレショーでは、日本やデンマーク、タイの海外勢を含む16グループが設置され、専門社団1000機構が参加した。また、声優コンテストには、中国の大学生からなる400チーム以上が参戦。児童向けアニメコンテストにも39カ国・地域から、過去最高となる3万6千点の作品が寄せられた。

 また、同フェアでは、中国のアニメ産業が質の向上と費用対効果を高めることに重きを置いていることが確認された。

 同フェア開催期間中、豊富な成果が得られたが、一方で、維吾爾(ウイグル)族の民話「エッフェンディ(阿凡提)の物語」の曲建芳・監督が、「中国はまだアニメ大国とは言えないが、焦らないでもらいたい。まず、名作を生み出すことが大切。名作1作品は普通の作品20作品よりも価値がある」と指摘するなど、中国でもおなじみのアニメ関係者が若い世代に対してアドバイスを送った。

 漫画を書いて30年という台湾の漫画家?言中さんも、「今のアニメ制作者は、『精神』よりも、『技術』を追求している。中国のオリジナルアニメは、人の内在的なものに着目すべき。多くの3Dアニメは技術的には優れていても、内在的なものにかけている」との見方を示した。また、中国の水墨画アニメ・山水情(琴と少年)を制作した段暁萱さんも、「継続したイノベーションが必要」と指摘。「中国特有のものを作らなければならない」とし、「技術のための技術であってはならない。若いアニメ制作者には、独自の追求が必要」との見方を示した。(編集KN)

 「人民網日本語版」2013年5月3日

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