北京国際映画祭 審査委員長にロシアの巨匠ニキータ・ミハルコフ
第3回北京国際映画祭「天壇奨」の国際審査委員の顔ぶれが3日、正式に発表された。「中広網」が伝えた。
これに先立ち、ロシアを代表する著名監督ニキータ・ミハルコフ監督が「天壇奨」の審査委員長を務めることはすでに発表されていたが、このほかの審査員6人には、カナダのトロント国際映画祭アート・ディレクターのキャメロン・ベイリー氏、英国監督協会のアイバー・ベンジャミン氏、オーストラリアの著名映画プロデューサーのジェフ・ブラウン氏、「孔雀 我が家の風景」の中国の顧長衛(グー・チャンウェイ)監督・撮影監督、「シュリ」、「ブラザーフッド」で知られる韓国のカン・ジェギュ監督、「夜の上海」の中国の張一白監督が選ばれた。
6カ国の異なる国から今の映画界を代表する映画人7人が「天壇奨」の国際審査員として招かれた。北京国際映画祭の第1回「天壇奨」10項目の賞を選出する。
■ニキータ・ミハルコフ審査委員長、2008年に黒澤明賞を受賞(東京国際映画祭)
ロシア映画を語る際に欠かせない映画といえば、「太陽に灼かれて」や「シベリアの理髪師」、「ウルガ」、「黒い瞳」、「12人の怒れる男」などといった馴染み深い映画タイトルが挙がる。これらのすべての映画を製作したのがニキータ・ミハルコフ監督であり、世界的な影響力を持つロシアを代表する映画監督だ。このニキータ・ミハルコフ監督が今回、北京国際映画祭の審査委員長を務めることは、国内外の映画界で大きな注目を集めている。
ニキータ・ミハルコフ監督はこれまで世界中の数多くの映画賞に輝き、数々の成功を手にしてきた。映画人としての影響力は世界中に及んでいる。その活動は監督にとどまらず、ロシア慈善基金の創設者やロシア映画作家協会会長、欧州映画学院幹部、ロシア人文科学学院正式メンバー、サンマリノ人文科学学院教授などさまざまな肩書きを持つ。2004年には第57回カンヌ国際映画祭短編コンペティション部門と映画基金会部門で審査委員長を務め、2008年には東京国際映画祭で黒澤明賞を獲得した。