中国映画、2013年は続編のラッシュ年に (2)
これ以外にも、チャン・ツィイー(章子怡)が自ら主演・プロデューサーを務めた「ソフィーの復讐」(原題:非常完美)の続編「非常幸運」が今年公開を控えている。ツイ・ハーク(徐克)監督はかつて、1980年代から90年代にかけて大ブームを巻き起こした「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」(87)と「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」(91)のシリーズを製作しているが、今年は2010年に公開され中国だけでなく海外でも大ヒットした映画「王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件(原題:狄仁傑之通天帝國)」の主人公ディー・レンチェ(狄仁傑)判事の過去を描いた続編の撮影に入る予定だ。すでに続編が製作・公開されている「窃聴風雲」は今年パート3が公開される。主演は引き続きルイス・クー(古天楽)とラウ・チンワン(劉青雲)が務め、興業収入2億元(約30億円)を突破することが予想されている。うち、最もすばやい動きを見せているのはチャウ・シンチー(周星馳)だ。興業10日間で興業収入6億元(約90億円)を突破した「西遊降魔篇」は、すでに続編の模索を始めているという。
2012年から中国映画市場はすでに「続編シリーズ化」時代に入る前触れがあった。「画皮2」と「泰◆」(Lost in Thailand)の爆発的ヒットが良い成功例となっている。現在の状況から見ると、この2つの映画の成功を前に、今年、来年と中国映画の続編シリーズ化が大ブームとなるのは必至だ。
「泰◆」の製作会社、光線影業の会長によると、映画のシリーズ化は中国映画市場の必然的な動向だという。「米国の興行収入トップ10の映画はいつも『バットマン』や『トランスフォーマー』といったシリーズものばかりで占められている。続編映画は映画のブランド化とシリーズ化を示しており、観客も映画の続編に信頼感と安心感を抱いている。もし中国に映画シリーズが約20作品あるとして、うち7、8本の権利を持つことができれば、その映画会社が中国映画市場を牽引することになる」と語った。(編集MZ)
*◆は国がまえで上に「八」、下に「口」
「人民網日本語版」2013年2月21日