「新疆のアレが食べたい」という高齢男性の願いに応えた新疆のネットユーザー

人民網日本語版 2024年01月31日16:19

広西壮(チワン)族自治区の女性ネットユーザー・蘭さんが、「91歳のおじいさんが入院していて、『皮奶子(ピーナイズ)』を食べたいとずっと言っている」とし、新疆維吾爾(ウイグル)自治区のネットユーザーに「皮奶子って何?」と質問する動画が最近、話題になっている。ネットユーザーたちは、この高齢男性が食べたいとしているのは「皮奶子」ではなく、牛乳を煮詰めて作る「奶皮子(ナイピーズ)」ではないかと推測。

この高齢男性は20代の時に新疆に来て、事業機関・設計院で勤めていたという。そして荒地を開墾し続け、同地に30年以上暮らしていたのだという。蘭さんの投稿を見た親切なネットユーザーからは、「『奶皮子』を送りたいので、住所教えて」や「『奶皮子』がどうこうというより、新疆で過ごした時のことを、おじいさんが懐かしんでいたことに感動した」といったコメントが次々寄せられた。

そして動画を見た同自治区塔城(タルバガタイ)地区に住むあるネットユーザーが、蘭さんに、「『奶皮子』など新疆の特産品を送りたい。費用は気にしないで」と連絡をくれたのだという。

取材に応じた蘭さんによると、その親切なネットユーザーは教師で、おじいさんの健康を願うと同時に、思い残すことの無いように、その願いを叶えてあげたいという思いからの行為だったのだという。この教師は、「普通のことをしただけだから」と取材には応じない意向を示している。

そして高齢男性のもとには、このネットユーザーが郵送した手作りの「奶皮子」やヨーグルトなどがこのほど届いたといい、蘭さんによると、「とても喜んでいた。受け取った当初は、食べるのがもったいないと思ったみたいで、よく見てからじっくり味わいたいと言っていた」という。

それ以外にも多くの新疆のネットユーザーや企業からも、「新疆の特産品を送りたい」と連絡があったといい、蘭さんは、「思いやりに満ちた新疆の人々の優しさに深く感動した」とした。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年1月31日

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