15日に発表された「Nature Index Annual Tables 2023」によると、中国が自然科学分野で米国を上回り首位になった。中国と米国に続くトップ10の国はドイツ、英国、日本、フランス、韓国、カナダ、スイス、インド。科技日報が伝えた。
同ランキングは高品質の自然科学研究への貢献が最大の機関と国を示している。これらの研究成果は2022年1月から12月まで発表されたものだ。貢献度を見ると、中国の「Nature Index」が網羅する4大自然科学分野(物理、化学、生物科学、地球・環境科学)に対する全体的な研究貢献が初めて2位から首位に躍進した。21年と比べると、中国の「調整後の貢献度」は21.4%増で、年間トップ10の国のうち最大の成長率となった。
中国の自然科学分野における主導的地位は機関ランキングでも明らかだった。トップ10機関のうち中国からは6機関が入っており、それぞれ中国科学院(1位)、中国科学院大学(5位)、中国科学技術大学(6位)、南京大学(7位)、北京大学(9位)だった。その他のトップ10機関は、ハーバード大学(2位)、独マックスプランク協会(3位)、仏国立科学研究センター(4位)、スタンフォード大学(8位)。化学分野のトップ20機関のうち18機関が中国からだった。
「Nature Index」が発表されるようになってから、中国科学院が11年連続で首位をキープしている。22年のシェアは2054と、2位のハーバード大学(シェアは813)と3位の独マックスプランク協会(シェアは682)を大きく上回っている。
「Nature Index Annual Tables 2023」によると、米国と中国の各19機関が自然科学分野機関のトップ50に入った。中国は3つの自然科学分野(物理、化学、地球・環境科学)で首位になった。米国は生物科学分野で首位で、22年のシェアは8395。中国のシェアは2492だったが、同分野で追い上げを続けている。「Nature Index」データバンクは今年から、64種の医学誌の記事を収録するようになった。同分野では米国がシェアで5352と大きくリードし、2位の中国(シェアは1287)に4倍以上の差をつけている。
報道によると、「Nature Index」が14年に初めて発表されてから、中国の貢献度が増加し続け、21年に物理と化学分野で首位になった。
専門家の分析によると、Nature Indexは基礎研究の実力を反映する参考指標だ。中国のランキング上昇の裏側には、中国の持続的で安定的な科学技術の研究・開発への投入の規模・強度、科学技術の人的資源の持続的な増加と質向上、持続的に最適化される条件プラットフォーム・科学研究管理環境、重要科学分野において大きく進歩する科学技術水準がある。
シュプリンガー・ネイチャーのフランク・ブランケン・ピーターズ最高経営責任者(CEO)はこのほどの取材に対し、「科学研究の数だけでなく質でも中国の活躍が日増しに顕著になっている」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年6月19日