米中英独日が2015−21年の生物医科学世界上位5ヶ国に

人民網日本語版 2022年12月16日12:34

世界的に有名な学術出版社のシュプリンガー・ネイチャーは15日、最新のネイチャー・インデックスのデータによると、米国、中国、英国、ドイツ、日本は2015−21年の生物医科学世界上位5ヶ国だったと発表した。中国新聞網が伝えた。

今週公開された「ネイチャー」増刊号「ネイチャー・インデックス2022―生物医科学」は、新型コロナウイルス流行期間の生物医学科学研究成果の変化に焦点を当て、ネイチャー・インデックスの主要指標の一つである「シェア」に基づき、異なる国・地域の、とりわけ新型コロナウイルス流行期間の生物医学研究成果の変化を示した。ネイチャー・インデックスによると、生物医学の科学研究成果は持続的に増加したが、一部の国は新型コロナパンデミックの1年目と2年目でまったく異なる傾向を呈していた。生物医学の面でリードする国のうち、中国、英国、オランダ、イスラエルの2019年以降のシェアが伸び続けている。

シェアによると、2021年の生物医学分野の上位5機関は順に米ハーバード大学、米国立衛生研究所、米スタンフォード大学、独マックス・プランク協会、中国科学院。上位50機関にはさらに中国から7機関がランクインした。内訳は、北京大学(24位)、浙江大学(30位)、上海交通大学(33位)、中山大学(45位)、中国科学院大学(46位)、復旦大学(49位)、清華大学(50位)。

今回のネイチャー・インデックスによると、上位50機関のうち米国からは29機関が含まれる。2021年の生物医学シェアで上位10位の医療機関も米国にあり、米国の同分野における普遍的な優位性を示している。上位5ヶ国のうち、生物医学研究をめぐる国際協力の程度が最も高いのは英国とドイツで、米国は最も低い。中国の生物医学シェアの全体シェアに占める割合は上位5ヶ国のうちで最低で、米国と英国が最高。中国全体のネイチャー・インデックスの成果に占める生物医学の割合は低いが、中国は同分野のシェア上昇が最も速い機関で主導的地位を占めている。北京大学、浙江大学、中山大学、復旦大学は、2020−21年の生物医学研究の成長が最も速い5機関にランクインした。

科学研究協力の面では、米ハーバード大学と中国科学院がいずれも国内と世界で影響力を示している。2015−21年に先頭を走った2組の国内生物医学協力関係は、ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学、中国科学院と中国科学院大学。一方で、先頭を走った2組の国際生物医学協力関係は、ハーバード大学とチューリッヒ大学、中国科学院と独マックス・プランク協会。

ネイチャー・インデックス編集長のSimon Baker氏は、「新型コロナパンデミックなどの世界的な健康への挑戦が、必然的に生物医科学の加速的な進歩を推進することは明らかだ。科学研究界はこれらの進展を引き続き利用し、日増しに高まる抗生物質の薬剤耐性、人口高齢化、起こりうる新たなパンデミックなど、世界がさらに直面する重大な健康への挑戦に対応することを願っている」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2022年12月16日

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