中国初の「5Gスマート眼科巡回診療車」プロジェクトが5日、広州市で正式に稼働開始した。第1弾・3台の人工知能(AI)スマート巡回診療車が各地の都市に入り、専門的な目の健康スマートスクリーニングサービスを提供するようになった。中国新聞網が伝えた。
中国初の「5G眼科巡回診療車」が稼働開始。撮影・蔡敏婕
筆者が現場で体験したところ、5Gスマート眼科巡回診療車の設備はかなり先進的で、視力、検眼、眼圧、眼前から眼底写真まで一連の眼科検査を車内ですべて実現できることが分かった。
スポットビジョンスクリーナーを体験すると、わずか数秒で左右の目の度数が正確に測定されるとともに、乱視ありと表示された。一番奥に進み通常は待ち時間が長めの眼底写真を体験すると、30秒もせずに左右の目の検査が完了した。その上この両眼の高画質カラー眼底写真が車体にはめ込まれた大型ディスプレイに表示された。
この巡回診療車はAI医師が全過程にわたり診療に当たる。AIシステムが初期スクリーニングを終え、目に問題があれば速やかにフィードバックし、病院に行くよう患者に指導する。
同プロジェクトの責任者で、中山大学中山眼科センター副センター長の林浩添氏は、「当日に使用した第1弾の巡回診療車は3台あり、5Gスマート移動目の健康医療プラットフォームを構築した。プラットフォームは安全で信頼できる5G医療専用ネットワークを基礎に、検眼機や眼底カメラなどの検査設備を搭載した5Gスマート眼科巡回診療車をハードウェアの主体とし、予約、スクリーニング、問診、訪問観察などの業務をカバーする一体化応用プラットフォームを足がかりに、ブロックチェーン・AI補助システムをサービス能力保障とし、レベル別診療の需要を満たした新型医療サービスモデルを構築した」と説明した。
林氏は、「巡回診療車は中国の異なる都市で定期的に専門的な目の健康評価を提供する。チームは小中学校、老人福祉施設、コミュニティなどを訪問しスクリーニングを行い、予防・スクリーニング・介入・フォローアップをカバーする全面的で質の高い目の健康サービスを提供する。この「動く眼科病院」を都市及び遠隔地に派遣し、より多くの人々に利便性をもたらすだろう」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年6月7日