約5年に及ぶ計画、準備、建設を経て、陝西省靖辺県にある統万城国家考古遺跡公園が今月6日、正式に開園した。この公園内には、長い人類の歴史において古代の遊牧騎馬民族・匈奴が唯一残した都城跡がある。期待を胸に、1000年以上前の歴史ロマンを求めて、この遺跡公園に行ってみてはどうだろう。
統万城国家考古遺跡公園は2017年から建設が始まり、2022年9月から試験的に開放された。歴史や文化を探り、考古学を研究する絶好の場所で、昨年9月からこれまでに累計で延べ5万人以上が訪れた。
遺跡公園の総計画面積は42.6平方キロ。うち、統万城遺跡博物館や観光客サービスセンター、考古学作業施設、民泊施設といったメイン部分は約3.2平方キロだ。遺跡公園は、2022年12月に、中国の国家考古遺跡公園リストに登録され、今年5月には、国家4A級(5Aが最高)景勝地に指定された。
統万城遺跡は歴史学や考古学、民族学、人類学においても、古代の政治・経済、文化・芸術、軍事防衛、都市建設、自然環境の変遷といった面においても、極めて高い歴史的価値、芸術的価値、学術的価値を備えている。また、毛烏素(ムウス)砂漠の生態環境の変遷と、人と自然が調和して発展する歴史を見つめてきた「歴史の証人」であり、草原文化と農耕文化が互いに混ざり合う典型的なケースでもあった。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年6月7日