春の風をうけて、舞い散った桜の花びらが作り出すロマンチックな景色をできるだけ残そうと、上海市陽浦区緑化市容局は、今月18日から23日まで、楊浦公園の一部に「落ちた桜の花びらを掃き取らない」エリアを設置している。また、上海初の市級桜並木の江湾城路(殷行路-清波路)でも、「落ちた桜の花びらを掃き取らない」対策を講じて、市民や観光客にロマンチックな春の景色を楽しんでもらっている。東方網が報じた。
楊浦公園の桜の木のうち、約200本は遅咲きの桜で、その花が春風に吹かれると、桜吹雪が舞い、周辺の木々とコラボレーションして、美しい景色が広がる。江湾城路にも遅咲きの桜が189本あり、春風に吹かれた落ちた花びらが道に広がって、ロマンチックな春の景色が街中に広がり、多くの市民が足を止めて鑑賞を楽しんでいる。
「落ちた桜の花を掃き取らない」といっても、まったく清掃しないわけではなく、作業員はゴミだけを拾い、花びらは残しておくというスタイルを採用している。また、雨が降ったり、風が強くなったりした場合は、市民や観光客の安全を確保するために、清掃業者や公園の清掃員が状況に合わせて、全面的な清掃を行うとしている。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年4月21日