北京の副都心では、間もなく全く新しい建築物がお披露目される。その一つ一つの柱は空を貫く銀杏の幹のようで、屋根は形の異なる銀杏の葉のようなものに覆われている。これが「森林書苑」と呼ばれる北京副都心図書館だ。
しかし、この「森林書苑」の最も素晴らしいところは林に似ているだけではなく、周囲の森に完全に「溶け込める」ことにある。これは中国建築集団有限公司(「中国建築」 )が入念に作った建築外壁の透明度の高いガラスカーテンウォールによるものだ。
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「透明書苑」の視覚効果を実現するため、副都心図書館は外壁に276枚の超大型ガラスからなる全ガラスカーテンウォールを採用し、W字型のデザインにしている。
これらのガラスの夾角は74-133度の間に計14種あり、ガラスの間には何ら支えとなる物がなく、超大型ガラスが互いに支え合う構造になっている。
図書館のガラスカーテンウォールの非常に高い透光性により、「透明書苑」の雰囲気が生まれる。読者は窓際で読書しても、階段が起伏する館内で読書しても 、極めて優れた読書体験を味わえる。
「透明書苑」としての図書館は知識の空間を支えるだけでなく、地震などの災害の試練にも耐えなければならない。ガラスが脆い材料であることから、「中国建築」は地震の影響によりガラスが受ける力が変化しないようにするため、ガラスの頂部と底部にそれぞれ特製の鋼溝を設計した。
この一連のイノベーションプランの実現により、カーテンウォールガラスは屋根構造の地震発生時の下方向65ミリメートルと上方向25ミリメートルの縦揺れ地震の変位・変形に適応できる。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年5月9日