西蔵の夏貢拉山トンネルが貫通 東部から拉薩への道程が300キロ短縮へ

人民網日本語版 2022年12月20日14:41

西蔵(チベット)自治区昌都(チャムド)市辺壩県は19日、4年間にわたり建設が進められていた夏貢拉山トンネルが貫通したことを明らかにした。トンネルの全長は4392メートルで、坑口の標高は4750メートル。開通後は、同自治区東部から拉薩(ラサ)市までの道程が約300キロ短縮することになる。中国新聞網が報じた。

草卡鎮‐金嶺郷間を繋ぐ夏貢拉山トンネルは、国道349号線における重要な工程であり、標高が高く、気温が低く、工事を行える期間が短いといった課題をクリアしなければならなかった。

夏貢拉山トンネルが貫通したことで、昌都市から拉薩市に向かうために国道317号線や318号線まで迂回しなければならなかった現状が打破され、道程が約300キロ短縮し、最も便利な道路ルートとなる。そして、毎年、大雪の時期になると、山が封鎖されてアクセスが不便になるという問題が解決され、「夏貢拉山を越える」ことは「過去の歴史」となる。そのため地元農牧民の交通アクセスや物流運輸、生産・生活などが大きく改善されると期待されている。沿線の経済や社会の発展促進という面でも重要な意義を備えており、国道349号線の開通に向けた基礎が整えられた。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年12月20日

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