中国の地域科学技術イノベーション水準が全般的に向上

人民網日本語版 2022年12月08日14:34

中国科学技術発展戦略研究院は7日、北京市で「中国地域科学技術イノベーション評価報告書2022」を発表した。同報告書によると、各地のイノベーション力は第18回党大会以降に大幅に向上している。22年の中国総合科学技術イノベーション水準指数は75.42ポイントで、12年より15.14ポイント上がった。北京市、上海市、粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市圏)の科学技術イノベーションセンターとしての地位がさらに強化され、京津冀(北京市・天津市・河北省)、長江デルタ、汎珠江デルタなどのイノベーション力のさらなる強化をけん引した。長江経済ベルトと黄河流域の生態保護及び沿線地域の科学技術イノベーション力の質の高い発展が安定的に強化され、地域協同イノベーションの発展の成果がさらに顕在化した。光明網が伝えた。

地域イノベーション発展はイノベーション型国家建設の重要な下支えだ。同報告書は科学技術イノベーション環境、科学技術投資、科学技術成果、ハイテク産業化、科学技術による経済・社会の発展の促進という5つの面をめぐり、12の2級指標と43の3級指標を選定し、中国全土及び31省・自治区・直轄市の科学技術イノベーション水準を計算・評価した。その評価結果によると、中国の地域科学技術イノベーション水準は第18回党大会以降に全般的に向上し、重要戦略地域の科学技術イノベーションの発展の成果が顕著だ。

同報告書によると、22年の中国の31省・自治区・直轄市の総合科学技術イノベーション水準指数が12年と比べていずれも異なる程度の上昇を見せた。総合科学技術イノベーション水準指数によると、中国の31省・自治区・直轄市はイノベーション先進地域、中等イノベーション地域、イノベーション途上地域の3グループに分かれる。

第1グループは総合科学技術イノベーション水準指数が中国の平均水準を上回る地域だ。22年は上海市、北京市、天津市、広東省、江蘇省、浙江省で、12年の報告書の順位と完全に一致。これらの地域はイノベーション力が高く、中国のイノベーションの先進地域だ。

第2グループは総合科学技術イノベーション水準指数が中国の平均水準を下回るが、50ポイントを上回る地域だ。22年は重慶市、湖北省、陝西省、安徽省、山東省、四川省、湖南省、遼寧省、福建省、江西省、河南省、寧夏回族自治区、吉林省、河北省、黒竜江省、山西省、甘粛省、広西壮(チワン)族自治区、貴州省、海南省、内蒙古(内モンゴル)自治区の21地域で、12年より14地域増加した。中国科学技術発展戦略研究院の張旭院長は、「中等イノベーション地域の数の大幅な増加は、中国各地のイノベーション発展理念の全面的な実施で良好な成果が得られたことを示している」と述べた。

第3グループは総合科学技術イノベーション水準指数が50ポイントを下回る地域だ。22年は青海省、雲南省、新疆維吾爾(ウイグル)自治区、西蔵(チベット)自治区の4地域で、12年より14地域減少した。雲南省の同指数は12年を12.73ポイント上回り、青海省は8.41ポイント、新疆は5.55ポイント、西蔵は5.86ポイント上回った。地域科学技術イノベーション力の向上が顕著だ。(編集YF)

「人民網日本語版」2022年12月8日

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