福建省科学技術庁と厦門(アモイ)大学が5日に明らかにしたところによると、同庁がプロジェクトを立ち上げ支援した感染対策緊急科学研究の成果であるインフルエンザウイルスベースの新型コロナウイルス経鼻ワクチンについて、国家衛生健康委員会の提案及び国家薬品監督管理局の同意を経て、その緊急使用が認められた。科技日報が伝えた。
同ワクチンは厦門大学が先頭に立ち、香港大学及び北京万泰生物薬業股份有限公司と共同で開発した中国の新型コロナウイルスワクチン緊急研究開発における5項目の技術ロードマップの一つであり、世界で初めて臨床試験の許可を得た新型コロナウイルス経鼻ワクチンでもある。
インフルエンザウイルスは新型コロナウイルス(特にオミクロン株)と重なる部分が極めて多く、鼻腔から始まる全呼吸器の感受性細胞の解剖分布の特徴を持つ。同ワクチンは鼻スプレーにより接種を行う。呼吸器内で新型コロナウイルスの侵入を予防する1番目の免疫学的障壁を構築する。スピーディに効果を発揮し、保護期間が長い。オミクロン株を含む各種変異株に対して広域スペクトル防護の優位性を持つ。
同ワクチンの適用年齢は18歳以上で、新型コロナウイルスワクチンの未接種者及びこれまでに1−3回のその他の新型コロナワクチンを接種済みの人が含まれ、1回目の接種から2週間後に2回目の接種をする。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年12月7日