北京航空航天大学が21日に明らかにしたところによると、同大の新コンセプト飛行機チームが独自に開発し試験を行った2関節大鳥型飛行機が世界記録を更新した。オーニソプタードローン(鳥型飛行機、羽ばたき式飛行機)の1回の充電による航続時間の最長記録を1時間31分4秒98まで延ばした。科技日報が伝えた。
羽ばたき飛行とは生物の飛行メカニズムで、人類は数千年にもわたり模索を続けてきた。オーニソプターは仕組みが複雑かつ制御が困難で、機械システムに対する要求が極めて高い。これまでのオーニソプターは飛行時間が比較的短く、30分ほどが大半だった。これは一般的な構造のその他のタイプの飛行機に比べるとかなり劣っている。
今回航続時間の記録申請を行った2関節鳥型飛行機は、理論的な飛行効率が大半の固定翼機を上回っており、2021年の年初に航続時間の初期テストを行ったところ、実際の飛行時間が53分に達した。動力システムと翼動力学のさらなる最適化・調整により、同チームはオーニソプターの性能のさらなる飛躍を実現し、現在の記録にチャレンジするベストのコンディションを整えた。
オーニソプターは軍事偵察、火星探査、空港の鳥対策、近宇宙飛行機などの分野で重要な応用の可能性を備えているとみられている。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年10月24日