江蘇省無錫市に住む女の子・孫佳瑞ちゃん(10)が最近、「料理が大得意」というハッシュタグで検索のトレンド入りしている。父親が撮影した動画を見ると、佳瑞ちゃんが、慣れた手つきで中華鍋を振ったり、お玉を頭の上でくるっと回転させたりと、プロのコック顔負けの腕を披露している。
10歳の子供というと普通なら遊び盛りの年齢と言えるが、佳瑞ちゃんはすでに「一人前のコック」になっている。多くのネットユーザーからは、「またも別の家の子供だ」と羨むコメントが寄せられている。
無錫市藕塘中心小学校に通う4年生の孫佳瑞ちゃん(撮影・孫権)。
父親の孫亜東さんは、「僕は黒竜江省出身で、若い時に無錫に来て料理を学び、ここで家庭を築き、安徽省出身の妻と共に、レストランを開いた。レストランを経営して7年になり、仕事は忙しいものの、娘はずっと自分たちの手で育ててきた」と話す。
そして、「娘は小学校に通うようになってから料理を学びたいと思い始めたようだ。当時は特に何も考えずに、空いている時間に、基本的な調理の仕方を教えていた。娘は飲み込みが早く、とてもびっくりさせられた」と振り返る。8歳の時に料理を学び始めた佳瑞ちゃんは今、糖醋里脊(豚ヒレ肉の甘酢あんかけ)や梅菜扣肉(豚バラの梅菜蒸し)、酸菜魚(白身魚の酸菜ピリ辛煮)などをマスターし、家庭料理のレパートリーは50-60品にもなっている。また、コックの父親の専門的なテクニックもたくさんマスターしているという。
佳瑞ちゃんのようなまだ腕力があまりない女の子にとって、炒め物の練習は容易ではなく、その道のりも平坦ではなかったという。孫亜東さんによると、撮影された動画の中で、佳瑞ちゃんが振っている中華鍋の重さは約2キロで、使いこなすには技術が必要となる。そのため、佳瑞ちゃんは夏休み全てをその練習に捧げ、夏休み明けには体重が5キロも減ってしまったという。
佳瑞ちゃんは、「料理をするようになって1年だけど、とても楽しい。でも、毎日練習しないといけないので、大変でもある。でもコツをつかむことができれば、なんてことはない」と話す。
また、「学校が料理教室を開設してくれたので、1週間に1回、同級生にじゃがいもの細切り炒めや目玉焼きといった簡単な料理の作り方を教えている」という。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年5月11日