青海省可可西里(フフシル)では最近、チルーが年に一度の大移動を始めている。チルーの大移動は、世界で最も壮観とされる有蹄類の移動の一つだ。メスのチル―は毎年11月から12月にかけて交配し、翌年5月には出産のためにフフシルの卓乃湖や太陽湖に向かう。新華社が報じた。
統計によると、今月5日に、第一陣となるメスのチルー137頭が高原鉄道・青蔵鉄道や青蔵公路(国道)に設置された動物通路を通って、繁殖地であるフフシルの卓乃湖に向かい、今年のチルーの大移動の幕開けを告げた。
近年、保護が強化されているのを背景に、フフシルのチルーの個体数は1980年代初めの2万頭以下から、約7万頭にまで増えている。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年5月9日