六中全会

中国の中古品取引市場規模が1兆元を突破 買っているのは誰? (2)

人民網日本語版 2021年12月08日11:27

今年の1-6月に、中国の中古品EC業界では9件の投資・融資が行われ、その背後には中古品経済に対する資本サイドの高い評価が垣間見られた。

北京市東城区のある古着店は最近、ネットユーザーに評判の必ず訪れたい人気スピットになった。店内には1970年代、80年代、90年代の衣類、アクセサリー、靴類、カバン類などが並んでいる。店員の話によると、「お客様は主に『95後(1995年から1999年生まれ)』と『00後(2000年代生まれ)』。今はレトロブームで、昔の服にはその時代ならではのデザインや製法が採用され、1点ものもある。それでファッションを追求し、独自路線を行く若者に人気だ」という。

中古品取り引きで扱われるものの中では、携帯電話、コンピューター、テレビなどの3C製品(コンピューター、通信機器、家電)の占める割合も大きい。中古品取り引きECプラットフォーム「転転集団」が最近発表した中古品の「ダブル11(11月11日のネット通販イベント)」成果データによると、11月10日午後8時から12日午前0時までの28時間で、同集団のB2C業務での3C製品の1つ携帯電話の決済取引量が17万1千件に上り、C2B業務での携帯電話回収業務の引渡注文量も5万7千件を超えた。今年初めに万物新生ビッグデータ研究院が発表した「中古3C消費年度報告2020」によると、20年には中古3C製品の消費層のうち、35歳以下の若い人の割合が70%、男性の割合が78%に達したという。

中古品取り引きが活発に行われる品目にはベビー・マタニティ用品もある。子どもの成長が速く、用品の入れ替わりサイクルが速いため、子育て中のママも中古品取り引きの重要な担い手だ。

また漢服やロリータファッションなどは非常に高額で、日常的には着る機会が少ないことから、これらも中古品取り引きの主要品目だ。消費者は「95後」が多い。

データ研究機関のQuestMobileが発表した報告は、「90後(1990年代生まれ)」は不要品取り引きの主要層で、特に北京や上海などの一線都市ではアクティブユーザーの割合がとりわけ突出している」と伝えた。リサーチ会社の易観国際が発表した業界インサイト報告は、「ユーザーの年齢を見ると、35歳以下の層が中古品ECの中心ユーザーで、『80後(1980年代生まれ)』と『90後』の商品消費に対する態度はコストパフォーマンスを重視するとともに、(自身の経済水準を超えた)ハイレベルの消費をしたいと考えるというもので、消費高度化を引っ張る主要層になっている。また1995年から2009年までの間に生まれた若者も中古品ECの潜在的なユーザーだ」と指摘した。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年12月8日

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| おすすめ写真

ランキング

  • 全部
  • 経済
  • 社会
  • 政治