中国自然資源部(省)の王広華副部長は10日の中国北斗応用会議で、「北斗システムの自然資源分野での応用深化を積極的に推進し、2022年内に衛星測位基準ステーションで全面的に北斗3号のデータを受信する」と述べた。中国新聞網が伝えた。
北斗衛星測位システムは中国の科学技術イノベーション、科学技術自力自強の重要な成果だ。北斗3号グローバル衛星測位システムが昨年7月に完成し、北京市で稼働セレモニーが行われた。中国の北斗は世界に高品質サービスを提供し、人類に益をもたらす新たなページを開いた。
王氏は同日のあいさつの中で、「北斗システムはすでにグローバル化、サービスの規模化、応用の産業化という発展の重要段階に入っている。国の第14次五カ年計画も北斗システムの推進深化の任務を掲げた。自然資源部は北斗システムの自然資源分野での応用深化を積極的に推進する」と述べた。
(1)衛星測位基準ステーション及びデータセンターに北斗3号との互換性を持たせる改造と関連設備のアップグレードの作業を加速させる。2022年内に基準ステーションが北斗3号のデータを全面的に受信し、国家・省級データセンターへの北斗3号データサービスの優先的な提供を実現する。
(2)衛星測位の基準維持と統一したサービス能力を高め、自然資源システム国家級・省級基準ステーションデータ資源の統一化推進に力を入れる。統一した枠組みを持ち、機能が揃い、シームレスにつながり、効果的にサービスを提供する全国北斗測位サービス同一ネットワーク基準サービスシステムを構築する。
(3)北斗システムの測量・地理情報、耕作地保護、自然保護地監督・管理、地質・鉱産、海洋事業、国土空間計画、生態保護・修復、災害の早期警戒・予防、調査・モニタリング、林業カーボンシンク・計量などの自然資源分野における応用を深化させる。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年10月11日