江西省南昌市で26日に開かれた第12回中国衛星測位年次総会において、中国衛星測位システム管理弁公室の楊軍副主任は、「中国の北斗産業の生産高は2025年までに1兆元(1元は約17.08円)に達する見通しだ。中国の衛星測位産業の全体的な生産高は2020年に4000億元を突破しており、年平均成長率は20%以上となっている」と述べた。新華社が伝えた。
中国は現在すでに十全かつ独自の北斗産業発展チェーンを形成している。チップ、モジュール、プレートなどの基幹基礎製品のコストパフォーマンスは海外同類製品に相当する。また北斗関連製品はすでに120以上の国と地域に輸出されており、ユーザー数億人にサービスを提供している。
情報によると、国産北斗互換性チップ及びモジュールの販売量はすでに数億の規模に達している。北斗測位機能を備えた端末の社会総保有量は10億台以上。北斗高精度測位をサポートする国産スマートフォンがすでに発表されており、北斗地上強化サービス電波を受信し、メートル級の測位を可能にしている。
北斗3号世界衛星測位システムが正式に開通した後、交通輸送や農林水産業などの各分野で北斗が活躍している。現時点で国内の700万台以上の事業用車、3万6300台の郵政・宅配車、約1400台の公船、約350機の汎用機が北斗システムを使用している。北斗の力のおかげで、農機自動運転システムが4万5000台以上に導入されており、農機作業監督管理プラットフォーム及びモノのインターネットプラットフォーム接続設備が40万台以上にのぼっている。これにより人件費を約5割カットしている。
楊氏は、「今年上半期のシステム運行データによると、北斗システムの各サービス性能・指標が高い数値を示しており、空間信号精度は0.5メートル内になっている」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年5月27日