上海市と江蘇省南京市を結ぶ滬寧高速道路の蘇州区間は、1日の通過車両数が15万台に達する中国においても最も交通量の多い高速道路区間の一つとなっている。
江蘇交通控股有限公司は中国国内で初めて、高速道路の「集中スマートメンテナンス」モデルを構築。路面の表層削り取りとオーバーレイ、緑化作業、橋梁メンテナンス、交通標識メンテナンスなど5大項目12工種を統合させ、集中的に施工を行っている。滬寧高速道路蘇州区間では現在、23キロメートルにわたる路面でメンテナンス工事が実施されているが、所要日数はこれまでの200日以上からわずか15日にまで短縮され、節約される関連コストは2億元以上に上る見通しとなっている。
同モデルのカギとなっているのは、無人ローラーによる転圧作業とスマートアスファルトフィニッシャの効率アップ。北斗衛星測位システムを使い、ローラー10台とアスファルトフィニッシャ2台を操作してスマート施工を行う。この施工方法では、路面アスファルトの敷設スマート化による厚み誤差をわずかプラスマイナス1ミリメートルに抑えられる。
公道のメンテナンス施工において大規模な無人運転技術が応用されるのは中国で初となっており、高速道路が「スマートメンテナンス」の段階に足を踏み入れたことを意味している。(編集TG)
「人民網日本語版」2021年9月9日