第12回中国衛星測位年次総会で27日、港湾に特化した商用高精度衛星・慣性融合測位システムが登場した。同システムは現在、広州港南沙港区4期で導入されており、世界初の北斗高精度測位に基づくスマート港湾になる広州港をサポートしている。科技日報が伝えた。
港湾のインテリジェント搬送車(IGV)が自動で作業中。画像は海格通信が提供
磁気マーカーによるナビゲーションを採用していた従来の自動化埠頭は、埠頭の地面に磁気マーカーを設置することにより、自動搬送車に搭載されているRFアンテナがそれを感知し、ナビゲーションを行う。磁気マーカーの設置が必要で、設置条件があり、設置費用と維持コストが高くつき、老朽化した埠頭の改修や新設埠頭の自動化の発展の需要にマイナスだ。
この泣き所を解消するため、海格通信は広州港、振華重工と協力し、北斗高精度応用を切り口に、港湾の複雑エリアの自動作業の新モデルを模索した。広州港南沙港区4期プロジェクトは次世代IoT(モノのインターネット)感知、ビッグデータ分析、クラウドコンピューティング、AI(人工知能)、5G通信などの先進技術を革新的に取り入れた。世界初の「北斗測位自動運転インテリジェント搬送車+積み場水平配置側面積み下ろし+シングルトロリー自動化ガントリークレーン+低速自動化レール上ガントリークレーン+港湾エリア全自動化」という次世代スマート埠頭の構築に成功した。
広州港は華南地域で最大の総合的メイン中枢港とコンテナ幹線港だ。広州港南沙港区4期プロジェクトの年内完成後、南沙港区の毎年のコンテナ取扱量は1800万TEUを上回り、世界の単一港湾の先頭集団に入る見通しだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年5月28日