最新のスーパーコンピューター世界ランキング「TOP500」ランキングが6月28日に発表され、日本の「富岳」が3期連続の世界1位を獲得した。中国は186台がランク入りし、前回より減ったものの、ランク入りした数で引き続き世界一になった。新華社が伝えた。
ランキングによると、「富岳」は基本性能の測定で処理速度が毎秒44京2千兆回に達し、2位につけた米国のスパコン「サミット」の約3倍になった。「富岳」のピーク処理速度は毎秒1エクサ(100京)を上回り、一部の機関に「世界で初めて処理能力がエクサレベルに達したスパコン」と評価されている。「富岳」はARMベースのプロセッサを搭載して初めて1位になったスパコンでもあり、48コアのA64FXプロセッサを搭載している。
2位につけた「サミット」は米エネルギー省のオークリッジ国立研究所が開発した、現時点で米国最速のスパコンだ。3位は同省のローレンス・リバモア国立研究所の「シエラ」、4位は中国の「神威・太湖之光」、5位は同省のローレンス・バークレー国立研究所の「パールマッター」。「パールマッター」は今回初めて10位以内に入った唯一の新顔スパコンだ。
今回のランキングを見ると、中国のスパコンが186台入り、ランク入り数で前期に続き1位になったが、前期よりは減少した。米国は123台で2位、以下、日本、ドイツ、フランスが並んだ。中国は2017年11月以来、数で8期連続世界一だ。
メーカー別に見ると、中国の聯想(レノボ)が現在の世界最大のスパコンメーカーであり、浪潮集団が2位、中科曙光が4位だった。
このランキングは国際組織「TOP500」により作成され、半年に1回発表される。世界の設置済みのスパコンを格付けする有名なランキングだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年7月1日