「中国商務部(省)と税関総署はこのほど、対外貿易と外資誘致、対外投資などのデータを発表し、2020年1-5月の経済情勢に関して報告した。」
▷1-5月の消費市場の運営状況
1-5月の全国オンライン小売額は同24.7%増、2年間平均は14.2%の4兆8239億元だった。このうち実物商品のオンライン小売額は同19.9%増、2年間平均15.6%の3兆9377億元となり、社会消費財小売総額のうち22.6%を占めた。
メーデーの小型連休にけん引されて、消費が持続的に回復した。5月には、社会消費財小売総額が前年同期比12.4%増、2年間(2019年と2020年)平均比4.5%増、前月比0.81%増の3兆5945億元(1元は約17.2円)に上った。2年間の平均増加率をみると、すべての品目の商品の小売額が5月にはそろってプラス成長を達成した。そのうち化粧品類、文化・オフィス用品類など10品目で小売額の増加率が4月を上回った。
▷1-5月の対外貿易の状況
今年1-5月には、中国の貿易における物品輸出入額が前年同期比28.2%増、2019年比では21.6%増の14兆7600億元(1元は約17.1円)に上った。
データによると、同期の輸出額は同30.1%増、19年比23.6%増の8兆400億元だった。輸入額は同25.9%増、19年比19.2%増の6兆7200億元だった。輸出から輸入を差し引いた貿易収支は同56.2%増の1兆3200億元の黒字だった。5月の輸出入額は同26.9%増、前月比0.4%減、19年同期比20.8%増の3兆1400億元だった。このうち輸出は同18.1%増、前月比0.2%増、19年同期比19.5%増の1兆7200億元だった。輸入は同39.5%増、前月比1.1%減、19年同期比22.3%増の1兆4200億元だった。貿易収支は同32.1%減の2960億元の黒字だった。
1-5月の一般貿易の輸出入額は同32%増の9兆1200億元で、中国対外貿易全体のうち61.8%を占め、割合は同1.8ポイント上昇した。
▷1-5月の外資誘致の状況
2021年1-5月には、中国で新たに設立された外資系企業は前年同期比48.6%増、19年同期比12.4%増の1万8497社に上った。実行ベース外資導入額(以下同)は同35.4%増、19年同期比30.3%増の4810億元(1元は約17.2円、約8兆2670億円)だった。
産業別にみると、サービス業の外資導入額は同41.6%増の3819億元に上った。ハイテク産業の外資導入額は同34.6%増で、このうちハイテクサービス業は37.6%増、ハイテク製造業は25%増だった。
投資国別にみると、「一帯一路」(the Belt and Road)沿線国からの外資導入額が同54.1%増、ASEANからは同56%増、欧州連合(EU)からは同16.8%増(自由港を経由した投資のデータを含む)だった。
地域別に見ると、中国の東部地域の外資導入額は同37%増、中部地域は同36%増、西部地域は同10.4%増だった。
▷1-5月の対外投資の状況
1-5月には、中国から「一帯一路」(the Belt and Road)沿線国への投資額が急速に増加し、請負プロジェクトが安定的に推進された。同期の非金融分野の直接投資額は前年同期比13.8%増の74億3千万ドル(1ドルは約110.7円)に上り、同期の投資総額の17.2%を占め、この割合は前年同期比1.7ポイント上昇した。沿線国における請負工事は新規契約額が464億9千万ドルで同期の対外請負工事の新規契約額の55.5%を占め、完成工事高が308億ドルで同期の対外請負工事の完成工事高の58.5%を占めた。
▷関連データ
・5月のCPIが1.3%上昇
今年5月には、全国の消費者物価指数(CPI)が前年同期比1.3%上昇した。
5月の数値を前年同期と比べると、食品価格は0.3%上昇、非食品価格は1.6%上昇、消費財価格は1.6%上昇、サービス価格は0.9%上昇、都市部のCPIは1.4%上昇、農村部のCPIは1.1%上昇した。1-5月の平均をみると、全国のCPIは同0.4%上昇した。
・5月の全国PPIが前年比9.0%上昇
5月の生産者物価指数(PPI)は同9.0%上昇し、前月比1.6%上昇した。鉱工業生産指数(IPI)は同12.5%上昇し、前月比1.9%上昇した。1-5月の平均では、PPIは同4.4%上昇し、IPIは同5.9%上昇した。
(編集JZ)
「人民網日本語版」2021年6月28日