今年1-5月、全国の一定規模以上の工業企業(年売上高2000万元以上の企業)の付加価値額は前年同期比17.8%増となり、全国の固定資産投資(農家を含まない)は同15.4%増、物品輸出入額は同28.2%増だった……16日に発表された経済の「勘定書」から、新型コロナウイルス感染症の打撃を経験し、その後急速に回復し反転上昇する中国経済が、引き続き安定さの中で足下を固め、安定さの中で上向くしていることがわかる。通年の情勢については、グローバル経済情勢と感染症の影響により、中国国民経済は持続的回復に向けてさらに基礎固めをする必要があるが、合理的な範囲で安定する見込みだ。新華社が伝えた。
経済情勢はいかに?
国家統計局が同日に発表したデータによると、5月には国民経済が回復を続け、発展の強靱さと粘り強さが引き続き顕在化したという。
安定さの中で足下を固める流れを引き続き維持した生産サイド。1-5月の一定規模以上の工業企業の付加価値額は同17.8%増、2年間(2019年と2020年)の平均増加率は7.0%、このうち5月は前月比0.52%増だった。全国の固定資産投資(農家を含まず)は同15.4%増、2年間の平均増加率は4.2%、うち5月は前月比0.17%増だった。
1-5月の製造業の投資は同20.4%増、2年間の平均増加率は1-4月のマイナスから0.6%増とプラスに転換したことが注目される。マーケットエンティティの投資への信頼感が高まったことがわかる。
好調な回復傾向を維持した消費。5月の社会消費財小売総額は同12.4%増、2年間の平均増加率4.5%、前月比0.81%増の3兆5945億元(1元は約17.2円)だった。
国務院発展研究センターマクロ経済研究部第二研究室の李承健副室長は、「今年に入ってから、経済の持続的回復にともない、経済成長に対する消費の影響が昨年のマイナス方向へのけん引からプラス方向へのけん引へと変わった」と分析した。
急増した物品輸出入。1-5月の物品輸出入総額は同28.2%増の14兆7595億元で、うち5月は同26.9%増だった。
国家統計局の付凌暉報道官は、「全体的には、5月の中国経済運営は安定し回復する流れを維持した。同時に、今はまだ世界の経済回復と感染症対策に不安定で不確実な要因が存在し、中国国内の経済の持続的回復もさらに基礎を固める必要があることにも目を向ける必要がある」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年6月17日