子どもと成人の新型コロナウイルス感染期間中の上気道と腸内菌の変化説明図(画像の出典:雲南生物資源保護・利用国家重点実験室)。
雲南大学が7日に明らかにしたところによると、雲南生物資源保護・利用国家重点実験室と復旦大学のチームが協力し、子どもが新型コロナウイルスに感染した後、上気道と腸内菌が持続的に混乱しバランスが乱れることを研究で初めて明らかにした。科技日報が伝えた。
研究チームが新型コロナウイルスに感染した子ども9人の上気道と腸内菌の動的変化を2カ月近くにわたり観測・分析したところ、次のことが分かった。感染によりその上気道と腸内菌の構造に変化が生じた▽感染から2カ月内に、菌が持続的にバランスを乱し、大幅に変動し、回復し退院してから2−3週間続く場合もあった▽また、新型コロナに感染した子どもの上気道と腸内菌は一致しない動的変化の傾向があった。
研究によると、新型コロナウイルスに感染した子どもと成人の間で、上気道と腸内菌の協調回復に大きな違いがある。子どもの菌は相対的に脆弱で、干渉を受けやすい。新型コロナウイルスが子どもの上気道と腸内菌の発育に長期的に影響を及ぼすこと、これがもたらす潜在的な健康リスクについては引き続き注目すべきだ。研究成果は中心的学術誌「遺伝学報」(Journal of Genetics and Genomics)に掲載された。これは新型コロナウイルスの成人の感染者の経過における上気道と腸内菌の変化間の時間的な相関性の解析に続く、同チームの同分野における新たな成果だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年6月9日