税関総署が発表した最新の統計データによると、今年1-5月には、中国の輸出入額が前年同期比28.2%増、2019年同期比21.6%増の14兆7600億元(1元は約17.1円)に上った。このうち輸出は同30.1%増の8兆400億元で、輸入は同25.9%増の6兆7200億元だった。人民日報が伝えた。
5月の輸出入額は同26.9%増の3兆1400億元だった。うち輸出は同18.1%増の1兆7200億元で、輸入は同39.5%増の1兆4200億元だった。
同署統計分析司の司長を務める李魁文報道官は、「昨年6月から現在まで、中国の対外貿易の月間輸出入額は1年連続でプラス成長を維持した。2019年同期比でも、今年1-5月の輸出入額の増加率は20%を超えた。今年に入ってから、中国の対外貿易は持続的に好転する流れが目を引き、中国がもつ広大な市場のポテンシャルと安定したサプライ能力を十分に示したといえる」と説明した。
政策の効果が持続的に現れ、内在する原動力が絶えず増強
1-5月期、中国の民間企業の輸出入額は同38.1%増の7兆200億元に上り、対外貿易全体の47.6%を占め、この割合は前年同期を3.4ポイント上回った。外資系企業の輸出入額は同20%増の5兆4400億元で、国有企業の輸出入額は同20.7%増の2兆2300億元だった。
対外貿易の構造が最適化を続け、質と効率が絶えず向上
1-5月期には、中国の一般貿易の輸出入額が増加し、割合も上昇した。一般貿易輸出入額は同32%増の9兆1200億元で、対外貿易全体の61.8%を占め、割合は前年同期を1.8ポイント上回った。電気機械製品の輸出額は同31.9%増の4兆7800億元で、うち自動データ処理設備と関連部品は同20.4%増の6122億元で、携帯電話は同28.8%増の3548億7千万元で、自動車(シャーシを含む)は同95.8%増の756億7千万元だった。
貿易パートナーがさらに多様化し、市場配置がより合理的に
ASEAN、欧州連合(EU)、米国、日本が中国の上位4位の貿易パートナーで、1-5月の輸出入額は対ASEANが同29.2%増の2兆1900億元で、対EUが同28.7%増の2兆600億元で、対米が同41.3%増の1兆8200億元で、対日が同14.9%増の9697億9千万元だった。同期の中国と新興市場国、発展途上国との貿易も急成長を維持した。「一帯一路」(the Belt and Road)沿線国との輸出入額は同27.4%増の4兆3600億元で、うち輸出額は同29.6%増の2兆4600億元で、輸入額は同24.7%増の1兆9千億元だった。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年6月9日