商務部(省)サービス貿易・商業貿易サービス業司の責任者はこのほど、2021年第1四半期(1-3月)の中国のサービス貿易の全体的な状況を説明した。それによると、同期のサービス貿易輸出入額は前年同期比0.5%増の1兆1581億9千万元(1元は約16.9円)に上った。うち輸出は同22.8%増の5457億5千万元で、輸入は同13.5%減の6124億4千万元だった。サービスの輸出額増加率が輸入額増加率を36.3ポイント上回り、それによりサービス貿易赤字額は同74.7%減の666億9千万元になり、同1970億5千万元減少した。19年同期と比較すると、輸出入額は10.4%減、輸出は17.7%増、輸入は26.1%減だった。
同責任者は、「第1四半期のサービス貿易には主に次のような特徴がみられた」として、(1)3月のサービス輸出入額の増加率が新型コロナウイルス感染症発生以降で初めてプラスに転じた(2)知識集約型サービス貿易の占める割合が上昇した(3)旅行関連サービスの輸出入額が引き続き減少した、の3点を挙げた。
商務部国際貿易経済協力研究院国際市場研究所の白明副所長は、「今年第1四半期のデータを見ると、中国のサービス貿易にははっきりとした回復の動きが見られたと同時に、輸出が輸入よりも好調だった。これは明らかに中国の感染症対策で上がった大きな成果によるものだ。旅行でも、留学でも、金融でも、これからサービス貿易回復の成果を突き固めるには、一方では世界各国が防疫をめぐり共同で努力することが必要であり、また一方では中国国内各地が政策による支援を継続的に提供することが必要だ。たとえば中国国際サービス貿易交易会やサービス業の開放拡大テストなどの機会をしっかり利用することが必要だ」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年5月10日