外交部(外務省)の汪文斌報道官は6日、中国が国連安保理の5月の輪番議長国に正式に就任したことを明らかにした。安保理は5月に中東、シリア、イエメン、イラク、リビア、ソマリアなどの地域紛争問題を審議する。
汪報道官によると中国は7日に「国際平和と安全の維持:多国間主義と国連中心の国際体制を守る」をテーマとするハイレベル・ビデオ会議の開催を提案する。また19日にはハイレベル公開討論「アフリカの平和と安全:ポストコロナの再建を推進し、衝突の根本原因を解消」を開催する。王毅国務委員兼外交部長(外相)がビデオ中継で両会議の議長を務める。さらに、国連に駐在する中国代表団は平和維持(PKO)要員の安全確保や国際平和と安全に対する新技術の影響などをめぐる会合も開催する。
汪報道官は、「中国は安保理議長国としての責務を真剣に履行し、安保理の団結と協力の強化を後押しし、国際平和と安全の維持のために一層の貢献をする。また、各方面の意見と提案に幅広く耳を傾け、より高い効率と透明度のスタイルを用いて安保理議長国としての責務をしっかりと履行する」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年5月7日