モンゴル国ドンドゴビ県の政府関係者は29日、3月中旬からの激しい砂あらしで同県は深刻な被害を受けており、同日の時点で、家畜約16万頭(匹)が死亡したほか、約23万頭(匹)が依然として行方不明のままであることを明らかにした。新華社が報じた。
ドンドゴビ県政府弁公庁の主任によると、同県では、激しい砂あらしで、468人が行方不明となり、うち9人の死亡が確認された。また、県全域の家畜約370万頭(匹)のうち、約210万頭(匹)が一時行方不明になり、多くの地域で、停電や断水が発生、移動式住居・ゲル100張り以上が損壊した。
モンゴル国の気象専門家によると、今年は春に入ってから、例年よりも砂あらしが多く発生し、その強さも深刻になっている。生態専門家は、砂あらしが頻繫に発生すると、被害がさらに大きくなり、悪循環が生じると懸念している。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年3月30日