「中国商務部(省)と税関総署はこのほど、対外貿易と外資誘致、対外投資などのデータを発表し、2020年1月の経済情勢に関して報告した。」
▷1-2月の対外貿易の状況
今年1-2月には、中国の物品貿易の輸出入額が5兆4400億元(1元は約16.7円)に上り、前年同期比32.2%増加した。うち輸出は同50.1%増の3兆600億元で、輸入は同14.5%増の2兆3800億元で、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は6758億6千万元の黒字だった。一方で、前年同期は433億元の赤字だった。
税関総署の李魁文報道官(統計分析司司長)は、「1-2月には対外貿易の輸出入額が目に見えて増加し、『閑散期だが閑散としていない』状態で、昨年6月以降の輸出入のマイナスからプラスへの転換、持続的な好調の流れが続いた」と述べた。
▷1-2月の外資誘致の状況
2021年1-2月には、中国の実行ベース外資導入額が前年同期比31.5%増の1767億6千万元(1元は約16.8円)に上った。
業界別にみると、サービス業の実行ベース外資導入額が同48.7%増の1417億4千万元で、外資全体の80.2%を占めた。このうち卸売・小売業は54.1%増、ホテル・飲食業は45.6%増、リース・ビジネスサービス業は70.3%増だった。
外資の供給源別にみると、「一帯一路」(the Belt and Road)沿線国からの実行ベース外資導入額が26.2%増、ASEANからは28.1%増、欧州連合(EU)からは31.5%増だった。
▷1-2月の対外投資の状況
1-2月までの対外向けの非金融類直接投資の投資額は993億8000万元だった。対外請負プロジェクト新規契約額は同9.3%増の1180億1000万元。対外労務協力による各種労務者派遣数は4万6000人、2月末の在外各種労務者は59万3000人。
▷関連データ
・2月のCPI
2021年2月には、全国の消費者物価指数(CPI)が前年同期に比べて0.2%低下した。うち都市部は同0.2%低下、農村部は同0.1%低下した。食品価格は同0.2%低下、非食品価格は同0.2%低下した。消費財価格は同0.3%低下、サービス価格は同0.1%低下した。1-2月の平均CPIは同0.3%低下した。
2月のCPIは前月に比べて0.6%上昇した。うち都市部は同0.6%上昇、農村部は同0.4%上昇した。食品価格は同1.6%上昇、非食品価格は同0.4%上昇した。消費財価格は同0.7%上昇、サービス価格は同0.4%上昇した。
・2月のPPI
国家統計局が10日に発表したデータによると、今年2月の全国の工業生産者物価指数(PPI)は前年同期比1.7%上昇し、前月比では0.8%上昇した。鉱工業生産指数(IPI)は前年同期比2.4%上昇、前月比1.2%上昇した。1-2月の平均では、PPIは前年同期比1.0%上昇、IPIは同1.6%上昇した。
(編集JZ)
「人民網日本語版」2021年3月29日