人口は世界全体の5%足らずなのに、新型コロナウイルスの感染者数は世界全体の25%を超える。警察が計1127人を射殺し、アフリカ系の人が警察に殺される確率は白人の3倍だ。最も豊かな50人が最も貧しい1億6500万人の資産と同じだけの資産を保有している。中国国務院新聞弁公室は先日発表した「米国人権侵害報告2020」で、新型コロナウイルス感染拡大の深刻な制御不能化、米国式民主主義の秩序崩壊、人種差別の悪化、社会的動揺の持続、貧富の二極化、国際ルールの蹂躙などから人権面における米国の悪行の数々を暴き出し、人権問題におけるそのダブルスタンダード及び偽善的本性を暴露した。(文:鄭岩。人民網掲載)
米国は人権侵害の新たな記録は、民衆の公民権と政治的権利を有名無実化させた。丸腰のアフリカ系男性、フロイドさんが警察に残忍にも膝で圧迫されて死亡する前に言った「息ができない」は、黒人の叫びであるだけでなく、他のエスニック・マイノリティ、さらには一般の人々の心の声でもある。
世界の「人権の擁護者」が、ずっと他国の人権を無視し、踏みにじってきた。パンデミックの間に一方的な制裁を科して被制裁国の医療物資獲得を困難にし、感染拡大のリスクを顧みずに付き添いのない不法移民の子どもを少なくとも8800人強制的に国外追放し、世界保健機関(WHO)から脱退し、パリ協定から離脱した。米国は孤立主義と一国主義を推し進め続けて、国際ルールの蹂躙者、人道的災害の製造者、世界の安全と安定にとっての最大のトラブルメーカーとなった。
米国にとって、人権が自らをはっきりと映し出す鏡であったことはなく、それは常に他国を叩くためのこん棒であった。自国の継続的でシステミックかつ大規模な人権侵害には見て見ぬふりをする国が、何かというと雲をつかむような情報を寄せ集めて他国の人権報告を作成し、各種のいわゆる人権法案を通じて他国の内政にとやかく言い、疑問の声には聞こえないふりをする。このようなダブルスタンダードは、米国にとって人権問題が他国の内政に干渉するための道具であり、他国に対する歪曲とイメージ毀損が結局のところ米国の利益を優先し、他国の発展を抑えつけるためであることを、改めて物語っている。
先般、116か国の代表と関連国際機関が米国の人権状況について評議し、347件の人権改善意見を提出した。世界秩序はとうに少数の国が全てを決定できるものではなくなっており、人権問題でストーリーを作り上げればほしいままに他国の内政に干渉できた時代も過去のものになりつつある。嘘やデマに基づき無闇に他国を非難するいかなる国も、国際社会の衆議を受け入れ、人類史の審判を受け入れなければならない。
国内の激しい怒りと国際的な抗議を前に、米国が自国民の困苦に同情し、偽善、覇道、他国を叩くための「こん棒」、ダブルスタンダードを捨て去り、国際社会と向き合って進むことができることを望む。誤った道を突き進むのなら、政治屋達は最終的に自らの愚かさと傲慢さの代償を払うことになるだろう。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年3月29日