eスポーツ業界の仕事は昨年に新職業に選ばれ、現在では雇用統計に入るようになり、雇用先としての重要性がますます高まっている。「工人日報」が伝えた。
人的資源・社会保障部(省)がまとめたデータによると、現在の中国eスポーツプレイヤーの全体的な雇用規模は50万人を超えるが、十分な人材を確保しているポジションは15%に満たない。今後5年間で、200万人近くのeスポーツプレイヤーが必要になるという。
eスポーツ産業チェーンが徐々に広がりをみせ、大会への参加、大会の実施、コンテンツ制作、情報発信などを含む多くのポジションで専門的な人材による支えが必要とされている。具体的には、現在の業界の人材ニーズは主に選手、コーチ、技術・商品開発、データアナリスト、大会運営などのポジションに集中している。
「eスポーツ業界は真新しいもので、能力ある若者が急速に頭角を現すチャンスをつかむことができる」と話すのは、eスポーツを手がけるPentaQ刺■(けものへんに胃)電競社の創業者で、この業界に入って何年にもなる青熙さん(40)だ。
青熙さんによると、「eスポーツは失望感を味わうことが多い業界で、好きというだけでは務まらない。たとえばeスポーツデータアナリストなら、必要とされるのは統計、数学、コンピューターなどの専門的知識がある人材だ。大学を卒業したばかりで業界に入った人は少なくとも半年間は基礎的な仕事ばかりだ。例えばほかのスタッフと協力してある選手の過去2ヶ月以内の行動や習慣を分析するなどの基礎的な仕事をする。普段の仕事は日々コツコツと研究を重ね、報告書を書くことだ。不確定な問題を1つ解決するためだけに1つの報告書をまとめることもある」という。
青熙さんはeスポーツ業界を志す若者に向けて、「eスポーツ業界は情熱ある志望者を必要とするが、さらに必要なのは十分かつ着実な専門的能力だ。またeスポーツ業界の仕事の多くは短期間では十分なポジティブフィードバックを得られない。目標を達成したければ、十分な忍耐力が必要だ」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年8月12日