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この特別な卒業シーズンが終わりに近づき、多くの今年度の卒業生がオンラインでの「クラウド契約」によって就職を決めている。雇用市場の変化に応じて、若者の職業選択も新たな特徴をみせるようになった。一部の仕事は、見た目は華やかだが発展の可能性はそれほど大きくない。それに対して、一部の仕事はそれほどハイグレードには見えないが、自分を鍛えることができ、発展の可能性は大きく、こうした仕事が若者にますます注目されている。「中国青年報」が伝えた。
このほど18-35歳の若者1920人を対象に行われた調査によると、回答した若者の71.0%が、「職探しでは中身を重視する」と答えた。この中身重視派のうち64.0%が、「中身のある仕事には将来性がある」と考えていた。
若者の71.0% 職探しでは見た目より中身を重視
上海市の某大学の卒業生である劉念さん(仮名)は、取材に対し「職探しでは自分の興味、給与、発展の見通しを重視し、単純な同じ事を繰り返す仕事はしたくない。自分が好きなのはチャレンジができる仕事で、のんびりした環境で自分の意欲を低下させるようなことはしない。最終的に選んだ仕事は、いろいろなことを学べる仕事で、3年以内に昇進できるチャンスがある」と話した。
北京の卒業生である曽嵐嵐さん(仮名)は、オンライン面接を経てニューメディア企業に就職した。「好きでもない業界や仕事なら、ものすごく抵抗を感じただろう。自分がより重視するのはその職業の発展の可能性と発展する余地の大きさだ」と話した。
調査によると、回答者の71.0%が「自分の職探しでは中身を重視する」と答えた。分析を重ねてわかったのは、働いている若者は75.0%で、これから働く今年の卒業生の49.7%と比べると、明らかに中身をより重視している。
職探しで、彼らは何を重視しているのだろうか。トップは「給与と福利厚生」(67.0%)で、以下、その職業の発展する余地がどれくらいあるか(46.0%)、企業・機関の性質(45.0%)、「自分が好きかどうか」(43.0%)、「自分が鍛えられ成長できるかどうか」(40.0%)、「仕事の安定性」(37.0%)、「企業文化が自分の価値観と合うかどうか」(36.0%)となった。
劉さんは、「職業に貴賎はない。仕事を探すのに見た目を重視しなくなったことで、自己実現できるかどうかにより注目できるようになる」と話した。
江蘇省の某大学の社会学院で補助指導員を務める袁■(品の口が金、仮名)さんの説明によると、「自分が指導する人文社会科学専攻の学生は、ここ2年ほどで、仕事探しにおいて仕事がもたらす実際的なものを明らかにより重視するようになり、見た目がいいかどうかは重視しなくなった。見た目のよい企業・機関が大学に求人に来ても、退屈で単純な同じ事を繰り返すような仕事なら、学生は集まらない。学生は自分の専門的技能を発揮できるかどうか、将来的に大きく発展できるかどうかなどを重視する」という。