満開のサクラの木の下で、漢詩を読み、琵琶や古琴を演奏し、書道を披露し、グルメを楽しみ、スナップ撮影を行うといった活動を行う上海のサクラの花をテーマにした文化・観光イベントが4月1日、上海宝山区にある顧村公園で始まった。例年と異なり、今年の同イベントはインターネット上でライブ配信され、多くの市民が「クラウド花見」のほか、サクラの木の下で行われる人的・文化的イベントを楽しむことができるようになっている。
顧村公園では2010年からサクラが植樹されるようになり、その面積は約13.3ヘクタールから86.6ヘクタールへと拡大。品種も28種類から100種類に増え、公園内には現在、サクラの木約1万3000本が植えられている。サクラの木が植えられている面積や品種、本数、さらに、1日当たり、1ヶ月当たりの来園者などは、中国全土の公園でトップ。これまでに訪れた来園者の数は延べ1240万人に達している。東西を貫くサクラ並木ロードの周りには「サクラの花の海」9ヶ所があり、毎年春になると、上海や長江デルタに住む人たちが花見に訪れる。
今年はこうした各種イベントがインターネットを通してライブ配信されており、今月1日だけでも、朝から夜にかけて、漢詩を読んだり、琵琶や古琴を演奏したり、書道家が腕前を披露したり、サクラがテーマのグルメを楽しんだり、スナップ写真を撮影したりするイベントが次々配信され、多くのネットユーザーがそれを楽しんだ。今後も、ピアニスト・羅威の演奏会や文化グッズの手作りサロン、児童文学の専門家が登場する読書イベント、美的情操教育の講座、サクラの写真コンテストなどが続々と開催されることになっている。
近年、文化的観光は、宝山区の代名詞的存在となっており、昨年は各種文化・体育イベントが4万回以上開催され、参加者数は延べ600万人以上に達した。新型コロナウイルス感染の拡大防止・抑制対策が実施されている期間中には、「クラウド花見」が打ち出されており、約190万人がそれを通して、花々が咲きほこるぽかぽか陽気の春を楽しんでいる。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年4月3日