コロナに負けるな!日本の女性が渋谷で路上ライブ 

人民網日本語版 2020年04月03日14:30

日本人女性の中田彩香さん(23)らがこのほど東京渋谷で、中国で新型コロナウイルスとの闘いの第一線に立つ人を応援するためにリリースされた曲「等你凱旋(あなたの帰りを待っている)」の日本語版を路上ライブで歌い、日本のネットユーザー数万人がコメントを寄せたほか、在大阪中国総領事館からも「いいね!」が送られた。取材に対して、中田さんは「日本は中国の貴重な感染拡大防止・抑制対策の経験から積極的に学ばなければならない。対策実施期間中、みんな一人で戦っているのではない。必ずみんな一緒にこの苦難を乗り越えることができる」と語った。環球時報が報じた。

「今はまだ会えなくても/暖かい春はくる/君は君の心をどうか信じたままで……」。動画には中田さんら女性3人が、湖北省武漢市を支援する医療従事者らに送られた歌「等你凱旋」を歌い始めると、多くの人が足を止めて静かに聴き、拍手して応援したり、「コロナに負けるな」というメッセージを掲げたりしている人の姿も映っていた。

ドキュメンタリー監督・竹内亮氏が製作した江蘇省南京市の新型コロナウイルス感染対策を詳しく紹介したドキュメンタリー動画「緊急ルポ 新規感染者ゼロの街 新型コロナ封じ込め徹底する中国・南京を歩く」は、「防疫教材」と称され、日本や中国だけでなく、多くの国で大きな反響を呼んだ。中田さんは取材に対して、「緊急ルポを見て、中国の対策は本当にすごいとびっくりした。政府と国民が共に取り組んで、新型コロナウイルス感染拡大をほぼ食い止めた」と話した。

一方、日本では感染拡大が深刻化しているのを見て、中田さんは、日本人は感染拡大に対する警戒を高める必要があると感じ、一人でも多くの日本人に中国の実際の状況を知ってもらい、その対策、方法に学んでもらいたいと思っている。そして、ネット上で「等你凱旋」を聴いてとても感動し、路上ライブでそれを歌ってみようと思いついたという。

実は中田さんは、富山県出身の父親と中国陝西省西安市出身の母親の間に生まれたハーフ。子供の頃から日本で育ったものの、春節(旧正月)の時期には毎年のように西安市の親戚の家に行くほか、北京の首都師範大学に交換留学したこともある。そのような環境で育ったため、新型コロナウイルス感染防止のために、何かしたいという思いが人一倍強くなったのだろう。

「マスクやハンドソープなどを配るなど、日本の感染拡大防止を積極的にサポートしてくれている中国人の友人が周りにたくさんいる。対策実施期間中、みんな一人で戦っているのではない。中国と日本の民間の力がこんなに大きいとは予想外だった。コロナ流行を通して、両国の関係がより親密になったと感じる。流行が1日でも早く収束し、両国の交流が元に戻ることが一番の願い。また中国にも行きたいし、たくさんの中国の人々にも、来年、日本に来て東京五輪を観戦してもらいたい」と中田さんは語った。(編集KN)

「人民網日本語版」2020年4月3日

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