チャーター機派遣!在英中国大使館が「小さな留学生」の帰国に便宜

人民網日本語版 2020年04月02日14:43

このところ、世界各地で多発的に新型コロナウイルス感染が起こり、引き続き拡大する中で、海外の一部中国人留学生は中国への帰国を希望している。中国外交部(外務省)の華春瑩報道官は4月1日に行われた外交部定例記者会見で、「現在の英国の感染状況と現地にいる中国人留学生が直面しているさまざまな困難に鑑み、外交部は積極的に民間航空などの当局と折衝し、2日に英国行きの臨時便を派遣し、確かに困難な状態にある海外の留学生の帰国に便宜を図る」と述べた。経済日報が伝えた。

中国民航局の関連責任者は、「状況を見て重大航空運輸保障メカニズムを起動させ、速やかに臨時シフトを組み、チャーター機を飛ばす予定となっている」とした。最新の情報によると、在英中国大使館は英国在留の小中高校留学生たちをチャーター機で帰国させるという。

チャーター機での帰国は各リスクの承諾が必要、費用は自己負担

1日に在英中国大使館の公式サイトに掲載された「責任承諾書」によると、今回のチャーター機の乗客は現在英国の小中高校に留学中で、新型肺炎により学校が休校になり、臨時商用機での帰国を希望する人が対象となっている。保護者は「責任承諾書」に署名し、居住地から空港までの安全、飛行中の安全、機内での感染に関するリスクを含む未成年子女の帰国途上におけるいかなるリスクについても承諾する必要がある。チケット代金や隔離費用などは保護者が負担する。

小中高校への留学生の保護者たちの間で転送されている写真によると、在英中国大使館は小中高校留学生たちをロンドン時間4月2日にロンドン発のチャーター機で山東省済南市へ直行させるよう手配しているという。しかし、今回のチャーター機には子供しか搭乗できず、保護者が一緒に搭乗することはできない。人数は全部で200人以下となっており、関連費用は自己負担となる。

英国は中国人の小中高校留学生が最も多い国

英国は中国人の小中高校留学生が最も多い国だ。以前、劉暁明駐英国大使は中国中央テレビ局の取材に対し、「英国には中国から約1万5千人の小中高校留学生がいる」と述べていた。しかし現在もまだ英国に在留している人数は分かっていない。

これより前の報道によると、新型コロナウイルス感染拡大を受けて学校が閉鎖されたため、英国留学中の一部の中国人未成年留学生は学校での寄宿を続けることができず、なかにはホームステイ先から中国人留学生の受け入れをはっきり拒否された留学生もいる。しかし帰国の飛行機チケットは入手困難で、帰国が難しい状況となっているという。3月16日、英国の小中高校留学生の保護者は中国外交部と在英中国大使館に「英国在留の未成年中国人小中高校留学生への領事保護に関する申請書」を送り、中国政府がチャーター機を派遣して、早急にこれらの自己保護能力のない未成年の子供たちを帰国させてほしいと訴えた。

米国ジョンズ・ホプキンズ大学が発表した統計テータによると、2020年4月1日午前の時点で、英国の感染者は累計2万5474人、死者は累計1793人となっている。(編集AK)

「人民網日本語版」2020年4月2日

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