BMWは17日、遼寧省瀋陽市にある同社の世界最大の生産拠点の操業を再開した。2万人近い従業員(出向する協力サプライヤー企業の従業員も含む)が計画に基づいて職場に復帰し、2棟の完成車工場では、近く通常の生産体制が全面的に再開される予定だ。「澎湃新聞」が伝えた。
BMWの説明によると、合弁パートナーの華晨汽車集団と瀋陽市政府の支援を受けて、BMWはまとまった量のマスクと関連の医療用防護用品を備蓄している。同時に、調達を急ピッチで進めており、従業員の職場復帰のニーズに応えようとしている。
生産拠点を取材すると、工場の入り口には自動体温測定装置と消毒用品が設置されていた。従業員食堂は時間差でエリアを分けて食事を取るようになっており、食卓と食卓の間には透明の隔離ボードが置かれ、従業員が食事中に近い距離で接触することがないようにしている。
華晨BMW自動車有限公司の戴賀軒技術・生産上級副社長は、「緊急事態の中、現地政府は当社の物流、従業員の定時バス送迎、新規プロジェクト建設に整った特定支援措置を提供してくれており、スムーズな操業再開を保証することができた」と述べた。
ここ数年、BMWは瀋陽市に520億元(約8156億円)を投資して、完成車工場2棟、エンジン組立工場1棟、研究開発センター1ヶ所を建設し、完成車の年間生産能力は50万台を超えた。瀋陽は今やBMWの世界最大の生産拠点となっている。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年2月18日