中央経済政策会議では、「デジタル経済の発展に力を注がなければならない」ことが明確に指摘された。中国インターネット金融協会・ブロックチェーン研究業務グループのグループ長をつとめる、中国銀行の元総裁・李礼輝氏は、「これは、中央政府がデジタル技術、デジタル経済の発展を重視していることを示しており、現在の世界の技術革新、経済発展の動向ともマッチしている。デジタル技術の発展は、経済運営の效率を大幅に向上させるだろう」との見方を示した。新華網が報じた。
新しいテクノロジー革新や産業変革が現在勢いよく進んでおり、ビッグデータが、5Gや工業インターネット、車載ネットワーク(IoV)、人工知能(AI)、ブロックチェーンといった新世代情報技術などと融合しながら発展しており、各国の経済発展や社会の進歩、国民の生活に大きな影響を与えるようになっている。今年10月に発表された「中国インターネット発展報告2019」統計によると、2018年、中国のデジタル経済の規模は31兆3000億元(1元は約15.65円)で、国内総生産(GDP)に占める割合は34.8%に達し、中国経済の成長の新たな牽引力となっている。
李氏によると、デジタル技術というのは、ブロックチェーンやビッグデータ、クラウドコンピューティング、人工知能など、多数のデジタル化技術の総称となる。デジタル技術の応用の最大のメリットは、経済效率を大幅に向上させることができる点だ。デジタル技術を駆使すれば、よりダイレクトで、効率の良いネットワークを構築し、これまで、企業と企業、個人と個人、人とモノの間にあったプレーン接続を打破することができる。プレーン接続・構造の問題はコネクションが多く、效率が悪い点となっている。
李氏は、「デジタル化技術を通して、今後、立体的で折り畳み型、インタラクティブ式の構造を作ることができる。そのような構造において、実現されているP2Pやエンドツーエンドのインタラクティブ式接続はよりダイレクトで、中間のノードを省略でき、效率を向上させることができる。その他、ブロックチェーンをベースとした数学アルゴリズムを重ね合わせて、デジタルの信頼性を築けば、経済運営がより低コストで、高效率になり、社会の急速な発展を牽引するようになるだろう」との見方を示した。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年12月19日