実のところ、列車の乗車券の価格変動はそれほど珍しいことではない。国家発展改革委員会は、2016年にはすでに高速鉄道列車の乗車券価格をオープン価格にすることを発表。中国鉄路総公司が価格設定できるようにし、市場競争の状況と旅客数の分布などの要因に応じてある程度の価格調整を行う権利が中国鉄路総公司に与えられることになった。
〇ピークシーズンの乗車券価格急騰、「入手困難」な状況に?
だが、いったん価格が市況により変動するようになると、「春運(旧正月前後の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)」や大型連休などの鉄道利用ピークシーズンに高速鉄道の乗車券価格が吊り上げられ、価格の暴騰を招くことにならないのだろうか?中国交通運輸経済研究センターの李紅昌副主任は、この問題について、「利用がピークになる特定の期間には、高速鉄道の供給不足が深刻になり、利用者のニーズを満たせなくなる。このような状況においては、価格を制限する、あるいは順番待ちにするといったメカニズムを作って、価格を合理的な範囲内に抑えなければならない」と指摘した。
李副主任は、「利用がピークになる特定期間の乗車券価格には上限を設け、値下げはできるが値上げはできないようにしている。また、順番待ちの仕組みを作り、予約の順番にもとづき乗車券価格を変えている。鉄道業は特殊な業界であるため、利用がピークになる特定期間には、特別な価格設定方法を採用することで、鉄道サービス事業者の価格設定行為と市場操作行為を指導していかなければならない」と述べた。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年11月5日