中国、地球・月空間経済エリアを今世紀中頃までに建設へ

人民網日本語版 2019年11月01日13:29

中国航天科技集団が31日に明らかにしたところによると、同社科学技術委員会委員長の包為民氏はこのほど北京市で、中国が今世紀中頃までに地球・月空間経済エリアの建設を目指すと明らかにした。解放日報が伝えた。

同社第一研究院科学技術委員会設立40周年に際し、同委員会第1回科学技術年次総会並びに2019年CALTフォーラムが30日、北京市で開催された。複数の院士、専門家・学者が「宇宙の新時代を迎え、宇宙の新経済を発展させる」というテーマをめぐり、地球・月空間、スマート宇宙飛行、商業宇宙飛行などについて議論した。

包氏は「地球・月空間開発に関するいくつかの思考」報告の中で、「中国の地球・月空間経済は将来高い潜在力を秘めている。大きな経済効果を前にし、中国は高信頼性・低コスト・定期飛行化の宇宙輸送システムの研究を展開しなければならない。2030年までに基礎問題の研究を完了し、カギとなる技術を確立する。2040年に高信頼性・低コスト・定期飛行化の宇宙輸送システムを完成する。今世紀中頃までに地球・月空間経済エリアを完成する」とした。

地球・月空間経済エリアの範囲には主に近地球空間、月引力空間、地球・月移転空間が含まれる。その業態には基礎産業、応用産業、開発・利用産業、拡張産業が含まれる。定期飛行化地球・月空間輸送体系、宇宙資源探査・開発体系、宇宙インフラ体系の3大体系で構成される。専門家によると、2050年前後になると、中国の地球・月空間経済エリアの生産高は毎年10兆ドル以上の規模にのぼる見通しだ。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年11月1日

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