山東の67歳女性が女児を出産 「赤ん坊は天からの授かりもの」

人民網日本語版 2019年10月30日11:11

古希とは数え年で70歳のこと。黄偉さんと田玲さん(ともに仮名)の夫婦はまもなくそんな古希を迎える年になって、まさか「天からの授かりもの」を得ることになろうとは思いもよらなかったという。各メディアの報道を総合して人民網が伝えた。

〇赤ちゃんの名前は「天賜」に

10月25日、67歳という超高齢妊婦の出産が、にわかに世間の注目の的となり、驚きや疑い、祝福や嘲笑などさまざまな反応が次々と寄せられた。そんな押し寄せる大波のようなコメントを老夫婦はものともせず、夫である黄偉さんは「この赤ん坊は、天からの授かりもの。彼女を大事に育てたい。他人が何と言おうと関係ない」とした。

67歳という超高齢妊婦の田玲さんは、10月25日午前9時12分、山東省棗庄市婦幼保健院で帝王切開手術を受けて女児を出産した。出産から48時間後には、田玲さんはベッドから起き上がれるようになった。担当した看護士は、「田玲さんの各種指標はほぼ正常で、一般的な産婦と変わらないほど。ただ万が一を考慮して、赤ちゃんは新生児室で面倒を見ていた」とした。29日午後、母子ともに無事退院している。

生まれてきたばかりの赤ん坊について、父親の黄偉さんは、「私に似ている。とても可愛い」とまるで我が子をその腕に抱いているように身振り手振りを交えながら、相好を崩してその喜びを表した。「早産だったが、出生時の体重は2560グラムあり、丸々太った女の子で、大きな泣き声をあげて、両足をバタバタと元気に動かしていた。私たちは娘を『天賜』と名付けた。娘もきっとこの名前を気に入ってくれると思う」と続けた。さらに、「妊娠中、不安を覚えない日はなかった。妊娠初期にはお腹の中の赤ちゃんがちゃんと育っているかどうか心配し、後期に入ると、妻が出産に耐えられるかどうかと心細かった。今は、すべての肩の荷が下りた。どんな困難でも、母子が無事であることに比べれば、全てちっぽけな事だ」とした。

〇産婦「妊娠は全く予想外のこと」

高齢になって出産したことについて、田さんと夫の黄さんは予想外のことだったと口をそろえ、「子供が欲しかったら、もっと若い頃に産んでいた。こんな年になってから子供を作ることもない。全く予想外のことだった」とした。

とっくに定年退職し、悠々自適の生活を送っている黄さん夫婦には、すでに独立して家庭をもつ1男1女がおり、15歳になる孫娘が老夫婦と一緒に暮らしており、彼女はいま中学3年生だという。

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