8.8メートル特大掘削高度スマート化採炭装置が誕生

人民網日本語版 2019年08月05日14:25

中国石炭工業協会はこのほど西安市で評議委員会を設立し、国家エネルギー投資集団神東石炭集団有限責任公司と西安炭坑機械有限公司が協力し、共同で独自開発した初の8.8メートル特大掘削高度スマート化採炭装置の出荷評議を行った。出荷と地下工業的試験の実施を認めた。科技日報が伝えた。

陝煤化集団西煤機公司製品設計研究院研究所の趙書斐副所長は取材に対し、「中国内の先端採炭装置は長期的に割高な輸入品に依存してきた。実際の使用中にも納期が長く、設備のメンテナンスが難しく、維持費が高くつくといった様々な問題があった」と話した。

先端設備の海外メーカーによる独占の不利な局面から脱却するため、西煤機公司は先端輸入採炭装置の代替分野に目を向けた。独自革新戦略を実施し、技術と管理の革新を強化した。特大掘削高度採炭装置の信頼性、多孔潤滑、デジタル化設計、カギとなる部品の製造、スマート化などのキーテクノロジーの研究を掘り下げ、世界初の8.8メートル特大掘削高度スマート化採炭装置を独自開発した。装置の出力は3030kWにのぼり、カッティング記憶、高度自動調節、速度自動適応、三次元測位、作業面ナビゲーション、遠隔モニタリング・制御、干渉・早期警戒、自然言語・音声遠隔制御、クラウドモデル故障モニタリング・制御などの機能を備えており、採炭装置のスマート化水準を高めた。年間の設計上の生産能力は1800万トン以上。現代のマルチソフト環境下におけるバーチャルデジタル化試作品分析手段を採用し、設計数学計算方法を運用。マルチ孔潤滑アーム、部品の軽量化設計、全体の固定継手とコンピュータ制御のスマート化採炭装置技術の革新的な研究を行った。主要技術指標は完全に設計・任務書類の需要に合致する。

中国工程院の王国法院士によると、同装置は現代化高生産・高効率炭坑建設の中核装置であり、その採炭範囲は5.6−8.8メートル、本体の高さは4.1メートル、ローラーの直径は4.3メートル、装置全体の出力は3030kW。稼働後の年生産量は1800万トンを見込んでおり、利益は年間約48億元(1元は約15円)にのぼる。9月下旬に神東石炭集団で稼働開始する予定。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年8月5日

  

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