携程旅行網がこのほど発表したデータによると、若者は貧乏旅行を追い求めなくなり、気に入った製品やサービスを買うためにお金を使いたいと考えるようになった。同時に、旅行会社が企画する団体ツアー商品がますます個性化・多様化しており、「新団体ツアー」時代がそこまで来ているという。「海南日報」が伝えた。
▽若者が団体ツアーに回帰している
「フリーツアーは事前に攻略方法を考え、合理的な日程を組まなければならないだけでなく、交通、宿泊、観光地、食事など日程の各段階に頭を悩ませなければならず、わずらわしい上に手間もかかる」。河南省鄭州市に暮らす張慶宇さんは休みに家族をつれて海南省にレジャーに出かける予定で、現在、同省行きの団体ツアー商品をいろいろ調べている。
携程関係責任者は、「多くの観光客が団体ツアーを好まなくなったのは、このサービスモデルを望まないということではなく、一部の商品に日程、宿泊、集団での食事、ツアー、サービスの規範などで問題点があり、観光客が尻込みしてしまうからだ。若者のニーズに合致し、配慮の行き届いた、便利で、自由度の高い団体ツアー商品なら、若者にも自ずと受け入れられるようになる」と述べた。
張さんのようにあれこれ攻略方法を考えるのが面倒くさいから団体ツアーを選ぶという人は実に多い。携程の旅行ビッグデータによると、2019年上半期に団体ツアーを利用した観光客のうち、80後(1980年代生まれ)、90後(1990年代生まれ)、00後(2000年代生まれ)の若者が約半数を占めた。卒業生向けに設計された旅行商品では、ネットで人気の「卒業旅行ツアー」や若者と両親の海外旅行向けの「プライベートツアー」などが、今年のダークホース的存在として人気があり、昨年の2倍以上の申し込みがあるという。業界関係者は、「この年代の人々が団体ツアーを選択する主な理由は、安全、わずらわしさからの解放、価格の安さだ」と分析する。
団体ツアーがますますファッション化・個性化していることも、若者を引きつける重要な原因だ。前出の張さんは、今の団体ツアー商品が昔とだいぶ違うことを発見した。携程プラットフォームにはアトランティス三亜に1泊するプチぜいたくツアー、三亜亜竜湾熱帯天堂森林公園のガラスの桟道などのネットの人気スポットをめぐるツアー、漁港や海に出かける小規模ツアーなどもあり、非常に魅力的だ。