▽張海氷・上海国際問題研究院研究員「多国間主義を守ることが難しくなった」
現在、グローバル貿易情勢は緊迫し、一国主義が台頭し、G20が多国間主義を守り抜くために、保護貿易主義に対する効果的な制限コントロール措置を形成することが難しくなり、各国の意志疎通・交流をさらに促進しなければならないだけでなく、他のグローバルガバナンスメカニズムと力を合わせることも必要であり、そうしなければ実質的な役割を果たすことはできない。
▽賈晋京・中国人民大学重陽金融研究院マクロ研究部部長「4つの挑戦」
グローバルガバナンスに新たな挑戦が出現した状況の中、G20は4つの挑戦に直面している。
1つ目は「2018年をめどに経済成長を2%底上げする」との目標は達成されておらず、次の目標設定に圧力がかかることだ。
2つ目はG20メカニズム内部にG7(主要7ヶ国)、BRICS(新興5ヶ国)、中等国や中等強国からなる中等強国協力体(MITKA)が存在し、3者間の関係を調整して、相互の交流を増強するのに一定の難しさがあることだ。
3つ目は西側諸国のG20重視のレベルが低下していることだ。
4つ目はポピュリズム、孤立主義、保護貿易主義が台頭し、G20が直面するグローバル経済問題と国際貿易問題がより複雑になったことだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年6月27日