中国科学院紫金山天文台(江蘇省南京市)が5日に発表した情報によると、木星と水星が今月観測の好機を迎える。また6月にはうしかい座流星群という素晴らしい天体ショーも観測できる。中国新聞網が伝えた。
季節の変わり目の6月、夜空の新たな素晴らしい天体観測に期待できる。まず10日には「木星の衝」が登場する。
天文学者によると、「衝」とはある観測点から見て、その他の惑星が太陽と正反対の位置にある状態を指す。地球から見ると太陽光がその惑星に直射し、最も明るく見えるため、観測に最も適している。木星は今回の衝で明るさが-2.6等級になる。宝石のようで、ほぼ夜を通して目にすることができる。
衝を迎えたばかりの木星は17日、月に大接近する。ちょうど満月であり、木星も衝の位置から離れたばかりのため、両者の遭遇は夜空の独特な景観になる。
「真の姿」をひた隠しにする水星も24日、神秘のヴェールを脱ぎ去り、東方最大離角となる。水星は太陽に近く、通常は強い太陽光によって隠されてしまうため、東方最大離角の時に最も観測しやすくなる。
今回の東方最大離角期間中、興味のある市民は当日の日没から1時間内に肉眼もしくは望遠鏡によって観測できる。太陽から最も近い惑星の姿を目撃できる。
惑星が輝いた後、今月の天体観測を締めくくるのはロマンチックな流星群だ。天文専門家によると、6月に活動を活発化させる流星群は少なく、やや有名なのは6月のうしかい座流星群だ。
同流星群は通常、6月下旬から7月上旬にかけて活発に活動し、流れ星の数が少ない。天文予測によると、今年は流れ星が大量発生することはなく、その数は毎時間1桁台になる。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年6月6日